三号電波探信儀
この装置は波長七米乃至五米の持続電波を発射し、送信点と受信点とを結ぶ警戒線上及びその附近にある飛行機からの反射波に基づく干渉作用に依る受信強度の変調に依り探知する方式で、飛行機の避雷は明瞭に探知出来、且単機及び編隊の識別も可能であり、能力は警戒線の左右一〇粁、警戒線の長さ一一〇粁まで取り得る程度のものである。
陸上用及び艦船用として計画され、数十台試作したが、陸上用としては一号一型の作動が確実になってきたここ、本機に依るときは目標の位置を判断することが困難なため、整備に至らず中止された。受信装置だけを装備して、見張りが出来、簡単であるので、艦船用は監視艇に装備し、海面上警戒網を張るように計画され、二回に亘る実艦実験を行ったが、艦の動揺のため受信強度が変化し、飛行機の反射に依る変調との識別困難のため、昭和十七年十一月にいたり、計画実施の中止を命じられた。
この装置は波長七米乃至五米の持続電波を発射し、送信点と受信点とを結ぶ警戒線上及びその附近にある飛行機からの反射波に基づく干渉作用に依る受信強度の変調に依り探知する方式で、飛行機の避雷は明瞭に探知出来、且単機及び編隊の識別も可能であり、能力は警戒線の左右一〇粁、警戒線の長さ一一〇粁まで取り得る程度のものである。
陸上用及び艦船用として計画され、数十台試作したが、陸上用としては一号一型の作動が確実になってきたここ、本機に依るときは目標の位置を判断することが困難なため、整備に至らず中止された。受信装置だけを装備して、見張りが出来、簡単であるので、艦船用は監視艇に装備し、海面上警戒網を張るように計画され、二回に亘る実艦実験を行ったが、艦の動揺のため受信強度が変化し、飛行機の反射に依る変調との識別困難のため、昭和十七年十一月にいたり、計画実施の中止を命じられた。